実は意外と「振り子の法則」というキーワードが検索されている事を後から知りました。自分が2018年11月18日に、思い付きで命名してツイートしましたが、予想以上に皆さんに反響があったので、ブログにまとめます。「振り子の法則」とは何かをお伝えします。

実際にどんなツイートをしたの?

実際にツイートしたのはTwitter開設3日程度の頃

私が2018年の11月にしたツイートは以下です。


このツイートの細かなインプレッションを更にお見せします。

この記事は2019年1月8日に書いていますので、ツイートしてから約85日程度経過しています。この時点での数値です。エンゲージメントとは「反応」の事で、 エンゲージメント率は3.2%程度と、平均が1%と想定しますと、やや高い反応率になっていることが分かります。

どんな想いでこのツイートを?

このツイートは、自分が8年間のビジネス経験の中で、数千名の方々とお会いをしてきて、更に数百名の本当に尊敬する経営者や第一線で活躍される方々とお会いをしてきて、率直に思った事を呟きました。実は11月18日は、自分がTwitterを解説して3日程度で、フォロワー数が100名もいませんでした。

ある時期、プロフィールの「固定ツイート」に貼り付けていたので「見られる回数」は増えています。これだけの方々に反応頂けたこともあって、自分も気になって「振り子の法則」をGoogleで検索すると、わりと多くの方々が検索されている事が分かりました。ですので、今回このようにブログにして深掘りしたいなと思い、まとめています。

振り子

振り子の法則とは?

チビた
振り子の法則って本当にあるの?
兄貴
「振り子の法則」という言葉をちょっと調べてみたぞ!

そもそも「振り子」って?

「一定の周期で、一定の周りを運動するもの」と定義がされていますが、よく理科の実験などでも使われる事があるかもしれません。この「振り子」の動き方は、左右の触れ方が同じで、徐々に力が弱まってくるものになっています。

右側に大きく触れれば、同時に左側にも大きく触れますし、右側に小さく触れれば、左側にも小さく触れます。このように、左右(前面・後面)で同じ振れ幅で、一定の動きをするものが「振り子」になります。

「振り子の法則」は実はない?

では調べてみましたが、そもそも「振り子の法則」という言葉を提唱した明確な人は、現在いませんでした。ですがすでに何名かの人が同じように「振り子の法則」という言葉を使って、ビジネスや人材教育等でも、度々使われていることが分かっています。

「振り子」の動き方を基に、しばしば人の成長・人の困難・人の人生が「振り子のようなものに似ている」という事で、例えられた事が分かります。現実に、私もうろ覚えですが、どなたかからたとえ話で「振り子」を用いられてせいつ名された事が記憶に残っていて、今回のツイートをしたのだと思います。

振り子の法則の本質

振り子の法則の本質は「左右同じ」である事です。人生に置き換えると「マイナスの振れ幅とプラスの振れ幅が同じである」という事が本質的な考えと言えます。果たして本当にそうなのでしょうか?少し、著名人の事例を交えて考えてみましょう。

松下幸之助氏

松下幸之助

言わずと知れた「経営の神様」です。パナソニックの前身である松下電器産業を創業した、松下幸之助さんは94歳で亡くなりましたが、その当時の遺産は約2450億円で日本史史上最高額とも言われています。

この松下幸之助さんですが、実は幼少期、5歳の頃に父が負債を抱えて松下家は破産をしてしまいます。その後家族で下駄屋を始めますが、経営は厳しく、小学4年生の頃には自転車店などに丁稚奉公をして働くようになりました。幼少期から下働き・下積みの時代があって、16歳の頃に現関西電力に入社をして、電気関係の知識を身につけて行きました。

松下幸之助さんは数々の名言を残されています。その中の言葉に、

『人がこの世に生きていく限り、やはり何かの理想を持ちたい。希望を持ちたい。それも出来るだけ大きく、出来るだけ高く。」

という言葉があります。まさに幼少期の体験が、功を奏して多大なる成功を収めた要因であったのではと思います。

孫正義氏

孫正義

2017年のフォーブスがまとめた長者番付で約2兆2640億円という、堂々の1位を座を守っているソフトバンクグループ創業者の孫正義さん。幼少期は両親が共働きで貧乏な家庭で育ち、トタン屋根のボロ屋で過ごしたと言われています。また両親が居なかったことから、韓国人国籍の祖母に育てられて、人種差別も経験に受けていました。

15歳の頃に司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の小説と出会い「志」が芽生えて、高校を1年で中退して渡米を決意したのです。渡米直線には、父が入院をしてしまって周りから反対を受けますが「長い人生を考えたら今の選択が大切だと」、踏み出したと言われています。学費も極力抑えるために、アメリカのサンフランシスコでは、高校3年間の教科書をおよそ3週間で読破したと言われています。

その後19歳で事業家となり、自身の多言語翻訳機の発明から1億円の資金調達に成功し、実業家として歩みを爆速で駆け上がって行く事になります。そんな孫正義の名言として、

『若いうちの苦労は買ってでもしろといいますが、無理難題を体験すればするほど底力がついてくる。』

というメッセージを残しています。幼少期の体験があってのこの言葉は、とても説得力があります。

稲盛和夫氏

稲盛和夫

京セラの創業者であり、JAL再建の立役者である稲盛和夫さん。今では1万人以上の経営者が集まる稲盛塾を開催し、次世代の経営者教育に力を注いでいるのです。

鹿児島生まれの稲盛さんはやはり多くの挫折経験をされています。幼少期に当時不治の病であった「結核」になり、闘病生活に苦しんでいました。結核を乗り越えた後、戦時中の中、名門中学校にも2度に渡って受験が失敗。3度目にして合格できましたが、自分の結核の経験から「医学部」を目指して勉強を続けますが、大学でも思うように進学ができませんでした。

就職ではなんとか、当時倒産寸前の会社に入ることができましたが、見ての通り失敗と逆境の連続である事が分かります。これだけの失敗を乗り越えてきて今の地位を築いてこられた稲盛さんですが、印象的な言葉として、

『人生において「無駄な苦労」というものは、実は一つもありません。なぜなら、苦労そのものが人間をつくっていくからです。』

このような金言を残されています。

立派な経営者に学ぶ「振り子の法則」

上記の3名を事例として、お伝えをさせて頂きましたが、3名ともに他の人が味あわないような逆境を乗り越えて、大きな成功を手にしている事が分かるかと思います。この事例からも、マイナスの振れ幅、失敗の数、失敗が深ければ深いほど、成功も大きい事が事例として伝わるかと思います。

では、実際にどんな要素が振り子の原動力となるのでしょうか。次の項目で見てみましょう。

「振り子」のマイナスの4つの要素とは?

マイナスの要素がある事で、プラスに大きく振り切れる要因であるわけですが、どんな要素がそれに該当するのでしょうか。少し考えてみましょう。

人間関係

振り子の1つ目の要素として、人間関係と言えます。人間関係の逆境の例としては、「人種差別」「いじめ」「迫害」「暴力」「無視などの孤立」「人から裏切られる」「大切な人との別れ」「死別」といった事が代表的と言えるでしょう。私は、実は小学校の頃に、サッカーのクラブチームで一部のメンバーから「いじめ」を経験した事がありました。幸いにも、怪我をするような大きな事はなかったのですが、肩を殴られたり、暴言を言われたりした経験がありました。

これらの経験をしている人は、振り子の法則の1つ目の要素と考えて良いでしょう。大きくプラスに振り切れる時がくる、大切な要素です。

健康

2つ目の要素は健康です。健康の事例としては「怪我」「交通事故」「災難」「病気」などが該当されます。私も高校2年間、原因不明の頭痛に2年間苦しんだ経験がありました。ですが、この経験があったからこそ、社会人で独立をした際に「頭痛で苦しむ人の役に立ちたい」と、頭痛の専門メディアを立ち上げるきっかけになりました。

私は頭痛で済んでいますが、交通事故で死にかけた経験がある方、病気で大手術を経験された事がある方、それこそ不治の病をご経験された事がある方等、本当に多くの方がいらっしゃるかもしれません。ですが、その苦しみはやがてプラスの原動力に変わる大切な経験だと言えます。

ヨガをしている女性

経済

3つ目の要素は、「お金」です。これは代表的に「貧乏」「借金」「お金で騙される」のような事が該当すると言えるでしょう。私の家計は、幸いにも貧乏ではありませんでした。しかし父はもともと、貧乏な家庭で育っていて、その反動で私たち家族を特に経済面で大切に育ててくれました。感謝をしています。

人によっては、家族・親戚が借金を背負ってしまっている、また大金を騙されてしまったなど、考えられないような苦しみを経験されている方もいらっしゃるかもしれません。この経済的な苦労の経験も、大きな原動力としてプラスに変わる大切な要素だと言えるでしょう。

挫折・失敗

4つ目は、挫折体験です。「スポーツ選手を諦める」「受験に失敗する」「経営が失敗する」「資格に合格できない」等の、体験そのものも、マイナスの原体験と言えるでしょう。

私自身も幼少期は横浜マリノスの下部組織で往路サッカー選手を目指して、毎日サッカーに明け暮れていました。ですが高校進学とともに、セレクションに合格できずに、周りの本当に上手なライバルたちに敵わず、サッカー選手のを諦める経験をした事があります。

人によっては、プロスポーツテスト・大学受験・国家資格等、本当に大切な人生に節目でどうしても願いが叶わない事もあるかもしれません。しかしその経験そのものも、プラスに変わる成長の要素だと言えるでしょう。

以上のように「振り子の法則」を支える代表的な要素として、この4つが考えられると言えるでしょう。おそらく現在大きく成功されている人の中では、何かしらの逆境体験・苦労体験があって、現在の成功に至っている事でしょう。

なぜ「マイナスがプラスに変わる」と言えるの?

ではなぜ、マイナスの要素が大きければ大きいほど、プラスに振り切れる法則が成り立つと言えるのでしょうか。これは以下のメカニズムが考えられます。

目的が明確になる

マイナスの原体験があるということは、それだけ「もうこんな体験は嫌だ」「もっとこうなりたい」という、目的が人より明確になるからだと言えるでしょう。比べるわけではありませんが、借金100万円の方と、借金1億円の方では、やはりその数字の重みが違いますよね。

苦しみが大きければ大きいほど、「絶対に抜け出したい」「絶対に豊かな生活をしたい」という情熱が湧いてくると言えます。ちょっとの困難では「まあ大丈夫だろう」と、当時の苦しみや痛みを忘れて、モチベーションが上がり切らない事になりかねません。

このような事から、強烈なマイナス体験がある人は「目的が明確になる」事で、プラスに触れる理由と言えるでしょう。

人の痛みが分かる

「いじめ」「病気」「事業の失敗」など経験がある人、そしてその経験を乗り越えた人は、もし目の前に同じ状況に立っている人がいる場合、その人の気落ちを心から分かってあげられる人でしょう。「自分もあなたと同じ経験をしていた」と、本当の気持ちで寄り添ってあげられる事ができると言えます。

私も、多くの先輩たちにこのように接して頂いた経験があります。同じ体験をした人の言葉は、説得力が違うものです。本当に優しく心に入ってくる事があります。ですので「今経験している逆境は、いつか同じ立場の人に寄り添えるもの」として、人の痛みが分かってあげられるのです。

「人の痛みが分かってあげられる」ということは、それだけ協力者が現れるということです。「同じ境遇の人を救いたいから」と、経験者の方が活動をすれば、それだけ伝わって共感者・応援者が現れるものです。協力者が現れるという意味でも、成功要因の大きな1つと言えます。

四葉のクローバーと親子

「苦しみ」に強くなる

一度大きな逆境体験を乗り越えられた人は、その時に味わった苦痛が大きければ大きいほど、その後の人生の苦しみが軽く感じる事でしょう。普通の人が苦しい事でも、一度大きな逆境を経験している人からすると、ほんの通過点に感じる事も少なくないものです。

「苦しみ耐性」「逆境耐性」が身に付いているという意味で、やはり成功確率が高まります。「諦めない」基準が高くなる事で、成功を近づける確率が高まるわけです。マイナスの原体験が大きければ大きいほど、この耐性が身につくという観点で、プラスに振り切れる要因であると言えるでしょう。

以上の観点から「マイナスの振れ幅」は、プラスに変わる要素であると考えられる事ができます。

振り子の法則での注意点

チビた
振り子の法則は全ての人に当てはまるの?
兄貴
全てではなく「ほとんどの人」が正しいかもしれ無いね!少し補足をするね!

いまプラスの人は?

上の話だけ聞くと「今プラスの状態にいる人はマイナスが来てしまうの?」と考えてしまいそうですが、それはまた違うと考えてよいでしょう。プラスの状態にいる人は、おそらく過去に何らかのマイナスの要因が転じて、今の状況になっている事を思い出してあげる事が大切でしょう。

そして思い返してみて、その当時お世話になった人・状況・環境に今一度「感謝」が届けられれば、更に大きなプラスに振れ幅が大きくなる可能性があると言えるでしょう。プラスだと感じる場合は、「過去にもう一度目を向けてみる・意識を向けてみる」そんな風に捉えられれば、更にこのプラスの状況を維持できるかもしれません。

「マイナス」が無いといけないの?

また「私これと言って逆境体験が無いんだけど」とか「マイナス経験無いけど成功してますけど」という方もきっといると思います。まず「逆境体験がこれと言って無いし、いまの状況に満足できていない」と思っている方は、もしかしたら「人より挑戦の数が少ない」可能性があります。今まで選択してきた「選択肢」を、少し負荷が強い方を選ぶ事で、困難な道を選択して、成長の機会を自分で作る事が必要かもしれません。

また「特にマイナス経験無いけど成功しています」という方は、私の周りでも何名かこのように言う方がいますが、自分の経験上、根っからの「天才肌」の方だと言えます。要するに人からすると、明らかに逆境や苦労な経験も、本人は苦労と思っていなかったりするのです。人からすると努力でも「本人はただ楽しんでいる」、そんな方もいるのです。

こう言った方には、もしかしたら本人の中で「振り子の法則」と言うのは当てはまらないし、腑に落ちないかもしれません。「楽しんでいるだけで成功はできる」と、メッセージをされる方もいます。もちろん否定しませんし、そうであれば何よりも素晴らしい事だと思っています。

このような方は稀な場合かと思っていますが、「マイナスが無いといけない」訳ではありません。しかし、もし今の状況に満足がなかなか言っていない人によっては、「少し負荷をかける」事でプラスの種を自分から見つける事も大切だと言えるでしょう。

まとめ

ひょんなツイートから伸びた、この「振り子の法則」ですが、その考え方やメカニズムをお伝えさせて頂きました。私は自分の実体験もそうですが、「全てに経験に意味がある」そう言う信念を持っています。ですから、逆境体験にいる人でも、必ずプラスに振り切れる時が来る、そう言う想いを持って今回この記事を書かせて頂きました。

自分のいじめ・病気・挫折の体験全てが、今になっては活かされています。同じく多くの人にも、この想いが届いたら嬉しく思います。最後までお読み頂きまして、今回もありがとうございました。